宮地勇さんインタビュー

【はにわ】質問家はにわきみこが、今日は、宮地勇さんをインタビューさせていただきます。さあ、どんなお話が聞けるかな?
ということで…
宮地勇(みやじいさむ)さんは、おかやまライフスマイルライフ協会で、代表理事をされています。

宮地さんの、愛称は?

【宮地】愛称ですか? ぢーさん、とよばれています

 

 

【はにわ】はい、ぢーさんです。その理由は?

 

 

【宮地】その理由は、ずっと、高校から手話をやっていて、手話ネームとして付けられました。

手話ってね、50音それぞれに形があって、本来の名前の「し」に点々(じ)だとこういう形。指をよこに引っ張るんですね。でも、「ち」に点々のぢだと(狐のような形)、この指の形がかわいい、というので、私を呼ぶときに、みんなが「ぢーさん」っていうようになったのです。

【はにわ】ステキですねー。

 

【宮地】そう、年寄りだからじーさん、ではないんですよ(笑)

 

 

【はにわ】ぢーさん、ふだんはどのような活動をしていますか?

 

 

【宮地】スマイルライフ協会でもそうなんですが、笑いヨガのティーチャーをしています。笑いヨガは認知症の予防にいいとか、いろんな健康効果もあるって言われてるんですけど、そういう笑いヨガの実際のセッションをやったり。その笑いヨガをする人(リーダー)を育てたりしています。

実は、もともと葬儀社勤務ということがあるので、今の葬儀社のつながりで、「棺(ひつぎ)の中に入る」ということもやってます。棺の中に入ると、今の生き方が変わったりする方もたくさんいらっしゃって。そういう風なものもやっていますね。

【はにわ】ということは、笑いヨガをやる「リーダー」であり、そのリーダーを育ててる人「ティーチャー」でもある、ということですね。なおかつ、葬儀社のお勤め経験があり、葬儀に際して、お棺に入ってみることで気づきを得る、というセミナーをなさっているんですね。ステキですね~。ほかにも何か?

【宮地】ほかにはですね、魔法の質問の要素も含まれている、「マンダラエンディングノート」のファシリテーターもやっています。あとですね、ハンドケアの資格を持っているので、それをやったりとか。筆の特徴を出して、筆で遊んでみよう、という筆ペンのワークショップ講師とか。なんか、いろんなことしてます。

 

【はにわ】いいですね~。マンダラエンディングノートは、自分の最期をイメージしながら、じゃあ、今をどう生きていこうか、というものですから…葬儀社の場でやっているのでしょうか?

 

【宮地】葬儀社の場でもやったり、逆に、子育てに一段落ついた女性が、自分のこれからどう生きようみたいな時に、「何か少し、考えてみたい。でもあんまりガッツリ暗く考えたくない」ので、なんかちょっと明るく、いろんなワークショップを入れながら、考えてみたいっていう…。そんな風なところから、ご依頼いただいて、実際にやったりしています。

 

【はにわ】そのように、いろいろ活動されているわけですけれど、この活動の共通点って何でしょう?

 

【宮地】共通点は、「自分の人生をよりよく生きましょう」とか、「その人らしく輝いていきましょう」っていうのを、いろんなアイテムを使いながら、伝えているところはそこですね。

やっぱりこう、「自分自身を出したいけれども、よく分からない」とか「自分が持っているものに気づかない」。私もそうだったんですけど、「ここがいいよ」って言われても、よくわからないというかたが結構多いんですけど。そういうふうなところを、いろんなアイテムを使いながら、またいろんな人とその人が接する中で、自分の良さとか、自分の特徴だとかに気づいて「あ、私これでいいんだ」って輝いていく。自分が輝くと、周りも輝く感じがするんで、そういう風なところに関われる自分が嬉しいし、「どんどんみんな輝いてほしいな」と思って活動してます。

【はにわ】いいですね~。

【宮地】そうでしょう(笑)

 

 

【はにわ】笑顔がとにかく、いいですよね。

【宮地】ありがとうございます。笑うのが仕事ですから。

 

 

【はにわ】笑うのが仕事!いいですね~!

 

 

【宮地】葬儀社なんですけど、笑っています。でもやっぱり、笑顔のほうが、お客様が声をかけてくれやすいんですよ。葬儀社で働いてた場面でも、表情がない人と、表情がある人を、横並びに置いておくと、表情がある人のほうに、にみなさん、話しかけられるんですよ。だから、笑顔って本当に必要だなと思いました。

笑いヨガで人は変わる。そして、家族間の会話が楽になる

【はにわ】ではここで、今までのお仕事、活動の中で、お客様に喜ばれたお話、お聞かせいただけますか?

 

【宮地】そうですね。最初に会ったときは、明るい感じではなくて、でも「笑いヨガをやってみたい」と言われるんだけども、全く笑える感じじゃないな~、と思ってた人なんですね。でも、笑いヨガをしたり、私の持ってるようなアイテムで関わる中で、いろんな人とまた会ったりして、輝いていく。

私から見てても、なんか明るくなってきたんですけど…一番嬉しかったのは、そのかたの娘さん、中学校三年生の娘さんが「お母さん変わった」っていうのを、教えてくれたんです。「どう変わった?」って聞くと「なんかすごく、いつも明るくて、前はあんな感じじゃなかったけど、すごくなんかイキイキしてて、私も嬉しい」って言ってくれた時。

自分のやってる事って、間違いなかったんだ!と思ったし、その人自体もそうだし、周りの人も変わるんだ、っていうのをすごく実感したのが、一番印象的でしたね。

 

【はにわ】それって、笑いヨガの創始者、マダン・カタリア先生が言っていることばに通じるってことですかね?

 

 

【宮地】そうですね。楽しいから笑うのではない。笑うから楽しくなるっていう、ね。

なんかそういうところがやっぱりあるなって。笑いヨガは自分自身をよりよく、楽に生きていけるで、すごくいいなって思ってます。

特に、葬儀にかかわっていると、親世代と子供世代が話をしにくい・コミュニケーションなかなかできないよ、という人が、笑いヨガをやるようになって、子供さんとコミュニケーションが取りやすくなっていく、というのがあります。

だから今、終活とかありますけど、あれって、独りよがりで考えてるといいことにはならないんですよね。自分の思いばっかり書き綴ってても、いざ、残された側としては、「こんなんできない」っていう風になってしまうと、やっぱり残された側も、心の中に「してあげられなかった」っていう気持ちが溜まるんです。でも、生きているうちに、話をしておく。そしたらできることもあるし、できなかったら、じゃあ他の方法、とかって、コミュニケーションにも役に立つ。

やっぱり、とっかかりは笑顔、というところなのかなーと。

 

【はにわ】すばらしいですね。そういうことなんですね

 

 

【宮地】やってるうちに気付かせてもらえるんですよね。

何やっていますか?って聞かれたら、一緒にやっている、という感じ。

教えてる、というんじゃなくて、こう、ひらたい関係性。

フラットに関わり合う、というのがいいですね。

 

■心にのこる葬儀「彼女の希望はあなたの方がよく知ってると思う」

 

 

【はにわ】ではですね、葬儀社のお仕事をしてきた、ということで。

印象に残ってる葬儀の話を、ひとつ伺ってもいいですか?このお葬式、いいお葬式だったなあ~、みたいな。

 

【宮地】すごく印象に残っているのがね、あるとき、遺言を作りたいから来てくれて、という人がいて。

息子さんも旦那さんも亡くなっていて、自分一人しかいない。余命三ヶ月、と言われ、自分自身をお願いする人も、遠く離れた年配のお姉さんしかいない。だから、「自分のことは自分で考えたい」ということで。

遺言も、司法書士の先生の手配や、葬儀のことも考えたい。あなたに全部伝えておくわ、みたいな。葬儀のやり方もそうだし、自分の考え方を伝えておきたいと。「亡くなった時に着る服は、あの家の、箪笥の何番目にあるから」みたいな、そういうことを聞いていました。余命3ヶ月って言われたんですが、実際は、一年後に亡くなって。遠く離れたお姉さんも、来てくれたんですけど。でもやっぱり、わからない事っていっぱい出てきて、お姉さんに「どうしたらいい?」って聞いたら「あなたの方が、妹のことよく知ってるだろうから、まかせる」と言われたんですね。でも、そのかたの、いろんな生きてきた背景だとか、思いだとかって、聞いていたので「どうすれば喜ぶだろうな」っていう形で、やらせていただきました。

葬儀社であり、喪主のような感じで。

そういうふうな経験を通すと、やっぱり亡くなった人の思い通り確実に、100%オッケーで進められるもんじゃないけど、やっぱり、いろんな考えとか思いとかって、生きてるうちに聞いとかないと、後に残された側としては、いざとなった時には、すごく後悔するのかなー。やっぱり、その経験が、今も「生きている時に話をしておきましょう」とか「伝えたいこと、生きてるうちに言っときましょう」ということに、つながっているんですね。

【はにわ】いかにコミュニケーションが取れているか、その人を理解できてるか、が大事なんですね。

 

短い言葉でもいい。生きているうちに、直接、語ってほしい。

【宮地】それには長くしゃべる必要はなくて。
もう一つ、話したいエピソードがあるんですけれど、いいですか?
今、エンディングノートを書きましょう、ということをやっていんですが、残される人へのメッセージを書いたりします。そういうのを書いてください、とセミナーで語っているんですが。

実は、私には、子供が3人いて。下ふたりは双子なんですが、生まれた時には2200グラムと2300グラムだったんですね。上の子に比べると、ちっちゃかった。そういう経験があった時、生まれた時にこんなにちっちゃくても育つのかな?と不安になった。

実は私自身、生まれた時1200 グラムだったんですね。 今は、見る影もない感じですが(笑)。
超未熟児で、育てるのも大変だった。生まれてから1年の間に風邪を引かせると命がないかもしれないとか、そういう風に言われて大変だったとは聞いてた。でも、「ふーん」て感じだったんですよ。
で、いざ自分の子供が生まれた時「わあ、ちっちゃい。大丈夫かな?」ってすごく心配だった時に、父親が言った一言が、「大丈夫、お前の2倍あるから心配ない」
そう言われた時に、本当に自分のこととを育てた時、親は、大変だったんだなーと。
そう思うと、本当にエンディングノートで「大変だった」とか「子育てがどうだ」とかっていう風に書くよりは、生きている本人の口から「お前の2倍あるから大丈夫」っていう短いフレーズだけでも「本当に色々大変だったし、本当にありがたいな」と感じたんですね。

だから今、伝えているのは「なかなか話しにくい関係もあるかもしれないけど、何か話をして、短いフレーズでも、生きているうちに語ってほしい」。でもその話するきっかけないんだったら、やっぱり、笑いヨガとかで笑ってみるとか、そういう風な、つながり方をすればいいなと思って、やってます。

知ってもらって、いろいろなところに呼ばれて、いろいろな人と会いたい。

【はにわ】ステキですね。ありがとうございます。
では、ぢーさんの10年後はどうなっているか? 教えていただけますか?

 

【宮地】いまやっていることを、もっとたくさんの人に知ってもらって、私もいろんな人に会いたいです。いろんな人と会うと、いろんなことが知れるので。いろんな人に知ってもらて、呼んでもらったら嬉しいなと思っています。

 

 

【はにわ】呼ばれているってことですね。では、今みてくださっているあなたが、地元に、ぢーさんを呼んでいるかも!
では手話で、「呼んでください」ってやってもらえますか?

 

【宮地】「呼んでください」(手話のアクション)

 

 

 

【はにわ】ありがとうございます。おかやまスマイルライフ協会代表の、宮地勇さんでした。今度はリアルに会いましょう~!

 

 


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